輪島塗の職人が鳳凰を丹念に蒔絵で描いた豪華な逸品です。尾の先はアワビ貝で装飾されています。
中国神話の伝説の霊鳥・鳳凰は神にも通じる縁起の良い鳥で、天下泰平のめでたい前兆に現れるという言い伝えがあり、「飛躍」「雄大」「大器」の象徴とされています。縁起物の中でも特に格式が高い鳳凰は、特別な方への贈り物としても喜ばれます。
輪島塗(石川県)
日本で最も有名な漆器で最高技術の蒔絵(※1)や沈金(※2)といった華やかな加飾が印象的な輪島塗のお箸。地元の木材・アテ(能登ヒバ)で木地を作り堅牢です。華やかさと堅牢さを兼ね備えており、軽くて口当たりも良いお箸です。
※1蒔絵:漆で模様を描き、乾かないうちに金粉や銀粉、または顔料の粉を蒔き固着させる技法。
※2沈金:漆塗りの表面に紋様を彫り、生漆を刷り込み乾かないうちに金箔や金粉を溝の中に押し込む技法。銀箔を使ったものは沈銀という。