職人の手仕事により菊が彫り込まれた、優美な箸箱です。無業息災や邪鬼払いなどの意味を持つ菊は、奈良時代に中国から薬草として伝わり古くから日本人に愛されてきました。使い込むほどに増す美しい艶も魅力です。24㎝のお箸が2膳まで入ります。
外寸(巾×長さ×高さ):5.5㎝×25.5㎝×3㎝
内寸(巾×長さ×高さ):4㎝×24㎝×1.3㎝
村上木彫堆朱(新潟県)
15世紀の初めに漆器職人が中国の堆朱を真似て木彫の上に漆を塗り、その技法が村上地方で伝えられたものです。木地に様々な彫刻を施し、その彫刻をより引き立たせる漆塗りの技術が独特。朱を塗った堆朱箸のほかに黒漆を塗る堆黒(ついこく)や朱漆の上に半透明の漆を塗る朱溜塗りなどもあります。よく施される角形の幾何学模様・雷紋は古来より魔除けの模様とされています。また最近では縁起柄が多数彫られるようになっています。使うほどに美しい艶が出てきます。